網膜裂孔ということで、昨日朝にすぐ手術になりました(チェルシーどころではないと言いつつ、朝に結果をチェックして、さらに落ち込んだ気持ちで手術を受けました)。
要するに、網膜の一部に穴が開いて剥がれ落ちそうになっているので、その部分にレーザー光線を照射して瘢痕を作り、剥がれないように焼き固めるという治療です。
こう書くだけで痛そうですよね。
ネットで調べたところ病院のサイトでは「無痛」と書いてあるのですが、「痛かった」と書いている体験談もあり、どっちにしろ不安でいっぱいでした。
近視の友達には「自分がかかっている医者はあまりレーザーを薦めないので、セカンドオピニオンを取ったほうがいいのではないか」と言われ、さらに悩みました。私の視力は両目(裸眼で)1.2と、唯一と言っていい自慢できる点なのです。もし何かあって目が見えなくなったらショックなんて言葉では済まされません。
しかし、網膜はく離の危険性のほうがよっぽど私にとっては重大でした。
直感を信じ、すぐに手術を決めました。
そもそも検査段階でかなり大変でした。
というのは、眼底検査のために1時間くらい前に瞳孔を開く薬を点眼するのですが、この「瞳孔を開く」というのが普通どれくらい大変なことか分かっている人は多くないでしょう。
いえ、痛みとかそういうのはありません。瞳孔が開いている状態で暮らすのが大変なのです。
瞳孔はカメラでいうと「しぼり」にあたるもので、ピントを合わせたり光の量を調節したりします。これが開きっぱなしになってしまうということは、手元にピントが合わないわけですから手元がぼーっとして全然見えない。さらに、光をまともに受けてしまうので、まぶしいったらありゃしないのです。
朝10時から手術だったので、9時くらいにその薬を点眼したのですが、その後シャワーを浴びているうちにしだいによく見えなくなってきました。
その状態で病院へ。
女性の眼科医だったのですが、眼底をばばばっと見て(恐ろしいことに、これが自分にも見える。血管が網目のようになっている)「あー、2つ開いちゃってますね」。がーんやっぱり。
飛蚊症の場合、病気ではないので軽症ならそのままにしておく場合もあるそうなのですが、裂孔が生じている場合は網膜はく離につながるのでたいてい手術になるらしいのです。軽症を願ってましたが、やはりダメでした。
麻酔の点眼を受け、すわった状態であごを固定されます。
準備している間に看護婦が「ちょっとチクっとすることがあるかもしれませんが、のけぞったりしないでください。眼を動かさないことが重要なので」。がーん。脅かすな。ますます怖いじゃないかー。「あら、脅かしちゃいましたね」じゃないよ!!
医者が入ってきて、左目にコンタクトレンズのようなものをあてがい、部屋を真っ暗にしてレーザー光線をバンバン打ちます。痛くはなかったのですが、ものすごいまぶしい光でまもなく眼を開けていられなくなりました。しかし固定されているので眼をつぶるわけにもいかず。何もされていない右目からも涙がだらだら出てきました。
そのうち、眼の奥を強く押されているような感覚が出てきました。「チクっ」ではなく、「ずん」とくる痛みです。なんじゃこれかい。言われたのと違うな。のけぞりはしないけど、やっぱりちょっと平気とはいえないな…
2箇所あるので10分くらいバンバン打たれていましたが、その間中「早く終わってくれないかなあ、まぶしいよ涙が止まらないよ~~」と思ってました。
終わって解放された直後は、視界が紫がかったショッキングピンクに染まっていて「ああ! 私の目が壊れてしまった!!」とショックを受けました。まぶしい光をずっと当て続けていたせいだったので、すぐに収まりましたが。
その後は別に眼帯もしないし点眼も必要なく、何も気をつけることはないといわれてすぐに帰れました。しかし、術中の目の奥の痛みが改めて戻ってきて。ずっとこめかみの辺りをさすっていなければならない状態に。
すぐに会社に戻ったのですが、地下鉄のヘッドライトがまぶしすぎて眼をつぶってしまったり。眼の奥の痛みは3時間くらいは残っていました。
それでもこんなの、眼が見えなくなることに比べれば全然楽なものです。
保険適用後でも3万3000円もかかったので、手術よりそっちのほうがよっぽど痛かったですね。(生保は下りそうですが)
私の体調とチェルシーの成績は微妙にリンクしています(笑)
友達にも「モウリーニョも、ヒナキさんがいなくなったイングランドに用はない、って辞めたんじゃないの?」と言われました(笑)
そうか。そうだったのか。そういうことにしておこう。